1枚目の写真、この現場でいったいなにが...?と一瞬ドキっとしてしまうちょっとホラーな写真ですが、ご安心ください。
ソールプレートの溶接が完了したので溶接部をカラーチェックしているところです。
以前にもご紹介しましたが、表面についた目には見えない微細な傷を検出して溶接不良を発見する検査です。
不良個所があればじきに赤く浮き出てくるはずです。
子供の頃、歯の磨き残しチェックで似たようなことをやったような...。
溶接部分は白いままです。問題ございません!
カラーチェックは溶接部の洗浄から現像液の吹付まで全て手作業で行うので時間も手間もかかる作業ですが、
溶接不良があると重大な事故に繋がる可能性もある為、念入りにチェックしています。
産業廃棄物保管所に仮置きしていたコンクリート殻をトラックに積み込んで処理場に運搬します。
いっぱい積み込んで一気に運びたいところですが、それでは過積載になってしまいますね。
過積載とは、道路運送車両法で定められた最大積載量を超えて荷物を運搬することで、違法行為なんです。
過積載をするとスピードやブレーキの制御が難しくなったり、積み荷が落下するなど大きな事故の原因となってしまうからです。
私たちが行っている過積載対策は目視による計測です。
土砂や砕石は荷台枠の高さまで。コンクリート殻であれば荷台枠から20cmの高さまでを基準にしています。
法律を順守して安全に業務を遂行するために過積載対策を徹底しています!
カラーチェックとは、染色浸透探傷試験ともいわれ、表面の微細な傷を検出する非破壊検査です。
溶接部においては、溶接不良を効率よく発見できます。
ではどんなふうに検査するのか見てみましょう。
左下の写真には3色のスプレーがあります。
初めに使うのが青の洗浄液。検査する溶接部にスプレーして汚れや油分などを入念に拭き取ります。
次に使うのが赤の浸透液。液も赤い色をしてますね。溶接部にスプレーやウエスで塗布します。
浸透液がしっかり乾いたら青の洗浄液で余分な浸透液を除去します。
完全に浸透液を除去してしまうと検査ができないので、直接スプレーせずウエスにとって丁寧に拭き取ります。
そしてラストがシルバーの現像剤。スプレー後、乾いてくると白っぽくなります。
溶接不良があればそこに染み込んでいた浸透液が現像液に吸い出されて赤く変化します。
変化はしてないようですね、溶接不良はございませんでした。
以前にもご紹介しましたが、現場にある安全掲示板の隣にデジタルサイネージが設置されています。
こちらのデジタルサイネージでは天気や気温、湿度などの情報をリアルタイムで発信しています。
今の時期だと作業員はこれを見て熱中症予防ができますね。
それに加え、近隣の皆さま向けに、本工事のメインでもある支承取替工の3D動画を配信しています。
これを見れば橋のどこをどう工事しているのかを理解をしていただけると思います。
ここを通りかかった際は少し立ち止まって見ていただけると幸いです。
写真では少し画像が粗いですが、実際はもっときれいですよ。
ちなみに、忙しくて見にけないよ、という方は現場ホームページでもこれと同じ3D動画が見れますので是非ご覧ください!
今日は無収縮モルタルのロート試験を行いました。
ロート試験とは、モルタルが打設する箇所に隙間なく行き渡るかを確認する流動性の試験です。
試験をせずモルタルを打設してしまうと空隙が発生してしまう恐れがあるからです。
それではロート試験の様子を見てみましょう。
用意するのは無収縮モルタルと水。水の量は気温や水温によって決まります。
このふたつを攪拌します。攪拌時間も定められていますのでストップウォッチで計測してます。
攪拌後、材料の温度も計測します。低すぎても高すぎてもダメなんです。適温でした。
ここからは漏斗(ろうと)を使用します。だからロート試験っていうんですね。
漏斗の流出口を指で押さえて練り上げたモルタルを漏斗内満タンに入れ、指を離すと同時にストップウォッチをSTART!
モルタルがポタポタと水滴になって途切れたらSTOP。
同じ手順で3回流下時間を測定し、3回の平均値が測定結果となります。
今回も適切な値でした。合格です!
今日もラジオ体操で1日が始まります。
ラジオ体操は全身を動かすため基礎耐代謝がアップするだけでなくストレッチ効果もあるので事故防止対策にもなります。
毎朝のラジオ体操にはちゃんと意味があるんですね。
体操のあとはいつものように朝礼です。
本日の作業内容とその作業の事故防止対策の要点などを全員に周知します。
今日は新しいソールプレートを溶接しますよ。
ソールプレートとは支承部分に設置される板状の部品です。
橋の上部構造からの荷重を下部に伝える重要な役割をしています。
それゆえ、経年劣化や疲労損傷が発生する箇所でもあります。
支承と一緒にソールプレートも交換しましょう。
熟練の作業員がソールプレートと主桁をしっかりと溶接しました。
沓座部のはつりや新設ソールプレートの孔明など、着々と支承の取替え工事は進んでいます。
既設支承の撤去も着手しております。
橋座面を傷めないよう注意しながら慎重に撤去しています。
撤去が完了した所から新しい支承を設置します。
岐阜で厳しい検査を終えた支承たちはいよいよこの西跨線橋に取り付けられます。
アンカー孔に接着剤としてエポキシ樹脂を注入します。
接着剤といっても通常の接着剤とは機能性が全然違うんです。
耐腐食性・耐熱性・耐水性に優れ、高い接着力があります。
エポキシ樹脂は硬化剤と混合することで硬化するのでミキサーで一生懸命攪拌してます。
アンカー孔に注入すればアンカーボルトが定着し、より強固な支承となりますね。
6月に入って気温も徐々に高くなってきました。
まだ梅雨に入っていないのに今からこの暑さでは先が思いやられますね。
今年も猛暑がやってくるのでしょうか...。
今日は我が社の熱中症対策グッズを紹介します。
左からまずは、熱中対策ウォッチ カナリアPlus。
手首に装着するだけで身体の中の温度(深部体温)を計測し、その上昇を検知したら振動、LED点滅、アラームでお知らせします。
熱中症になる前に水分補給や休憩することができますね。
真ん中の写真は次に冷感インナーキャップ。
接触冷感の生地に冷感プリントが施されており、汗や風を受けることでさらに冷感を感じることができます。
いちばん右の写真は3枚目の写真は保冷剤を入れるタイプのメットカバーです。
保冷剤を入れてヘルメットの後方に取付け首筋を冷却します。
これらの熱中症対策グッズで猛暑の施工を乗り切ろう!
東京ファブリック工業岐阜工場にやってきました!
岐阜といえば白川郷や飛騨高山などの観光地も有名ですが、グルメではなんといっても飛騨牛ですね。
しかし、今日は観光に来たわけではありません。支承材料の立会検査にきたのです。
こちらの工場で支承の性能検査と外観・寸法などの検査を行います。
性能検査は左下の写真の圧縮試験機を使います。
支承に対して鉛直方向に荷重しどのくらいの重さに耐えられるかを確認するため圧縮強度を測定します。
圧縮試験のほかにも寸法を測定したりその他の支承材料も同様に検査をします。
検査は全て遠隔で新潟にいる発注者立会いのもと行っています。
いずれの検査結果も問題なく合格!
支承は上部構造と下部構造の間に設置され、橋の耐震性や耐久性を保つために最も重要な部材のひとつです。
これで地震に負けない丈夫な橋ができます。
以前の記事ではコア削孔の出来形計測をとりあげましたが、今日は発注者様立会いの段階確認を行いました。
コア削孔の長さを測るのはここでもやっぱり検尺棒!いちばん左1枚目の写真です。
よく見ると若干の手作り感がありますが正確なんです。
検尺棒を検測してる、一見すると少し奇妙な写真ですが、検尺棒が正確なことを証明しています。
なので、測量ができるこの段階で設計と合っているかを発注者様立合いで出来形を確認してもらっています。
万が一間違いがあったとしても、すぐにやり直しが出来るので、段階確認はとても重要なステップだと思います。
全く心配には及びませんでしたが、間違いは無く確認は無事に終わりこれで次の作業に進むことができます。
発注者様、ありがとうございました。
今は朝ですが、現場内は薄暗いので手元をワークランタンで照らして墨出しをしています。
墨出しとは、現場の地面や壁、床などに、図面に記された寸法や基準となる線を書く作業のことです。
昔は墨を使って作業したそうですが、もちろん今は墨は使いません。
墨出しをすることで、図面を見るだけではわかりにくい位置関係や寸法などの情報が作業員全員で共有できて作業効率もアップします。
ただ、間違った墨出しは作業員を混乱させ工事の進行に影響がでてしまうのですが、心配ご無用。
うちの先輩たちはプロなので慣れた手つきで次々と正確に墨出しをしています。
橋梁銘板を発見!
1968年ということは56年前ですね。
56年間頑張ってくれてありがとうございます!
現場内で電力の供給を確保するために仮設配線の移設をします。
電気工事なので、もちろん電気工事士の資格を持った作業員が行います。
工事現場には照明や電動工具が必要、すなわち電気が必要になります。
まずは制御盤をあけてブレーカーをOFFにします。基本ですね。
既存の電線管を移設するのですが、配線の際、施工の邪魔にならない場所を選んで配線しなければいけません。
もし作業によって配線が切れてしまうようなことがあれば施工に支障が出るだけでなく事故も起きかねないからです。
配線が終わったらブレーカーをONにする前に絶縁抵抗値を測定し、正しく絶縁されているかを確認します。
絶縁不足があると漏電の恐れがあるので、あちらこちらでひたすら絶縁抵抗値を測定してましたね。ご苦労様です。
これで安心且つ快適に工事が進められます。
ブレーカーをONにして、試験運転のスイッチを入れて通電確認をします。(昼間なのに照明が点灯します)